徳島市立考古資料館

令和元年度特別企画展「宮谷古墳の時代」

徳島市の西端、石井町と接して気延山がそびえています。この尾根筋のひとつに宮谷古墳は立地しています。宮谷古墳は全長37.5メートルの前方後円墳です。1988年から翌年にかけて発掘調査がおこなわれ、三角縁神獣鏡が3面出土したほか、竪穴式石槨の埋葬施設を設けていたことが確認されました。  近年では古墳時代前期の早い段階の古墳と考えられるようになり、徳島市内では最も古い前方後円墳ではないかと考えられています。宮谷古墳が出現する少し前の徳島県内では前方後円墳の祖型とも考えられている突出部を持つ墳丘墓が吉野川北岸で築かれるようになっており、出土した鏡や埋葬施設の特徴からこの時期にはすでに畿内との密接な交流があった事を示しています。  今回の展示を通して墳丘墓や古墳、副葬品の特徴を知り、宮谷古墳の出現の意義について考えてみたいと思います。

特別企画展チラシのダウンロード

会期

令和元年9月28日(土)から12月1日(日)まで

会期中の休館日

9月
 30日(月)

10月
 7日(月)、15日(火)、21日(月)、23日(水)、28日(月)

11月
 5日(火)、11日(月)、18日(月)、25(月)

開館時間

午前9時30分から午後5時まで
 入館は午後4時30分まで

ところ

徳島市立考古資料館 展示室

入館料

無料

主な展示資料

当館所蔵資料

宮谷古墳出土三角縁銘帯六神四獣鏡
(伝)板野町吹田出土三角縁銘帯四神四獣鏡片

東京国立博物館所蔵資料

森尾古墳出土三角縁銘帯四神四獣鏡

宮内庁所蔵資料

阿王塚古墳出土画文帯神獣鏡

奈良国立博物館所蔵資料

北和城南古墳出土三角縁銘帯四神四獣鏡

天理市教育委員会所蔵資料

黒塚古墳三角縁銘帯四神四獣鏡(複製品)

奈良県立橿原考古学研究所所蔵資料

ホケノ山古墳出土画文帯神獣鏡(複製品)

耕三寺博物館所蔵資料

内里古墳出土三角縁銘帯六神四獣鏡

主催

徳島市教育委員会
徳島市立考古資料館

後援(50音順)

朝日新聞徳島総局・NHK徳島放送局・国府町CATV・四国放送・徳島県文化財保存整備市町村協議会・徳島市文化財保勝会連絡協議会・徳島新聞社・毎日新聞徳島支局・読売新聞徳島支局